もえつきの処方箋 読了①
バーンアウトから関連本を検索しこの本に出会いました
おそらく何となく皆様も、経験は無くとも、もえつきの感覚は体験されてるかと思います
軽い体験から病気と診断されるまでの重いものまであると思いますが、少しでも知識として知られていると今後、ご自身や大切な方々への対策も早い段階で対応できるかと思いますので、是非とも読んでほしいと思います。
(すこし長め4200字です)
本当は助けてほしいあなたへ「もえつき」の処方箋
著者
水澤 都加大さん+Be!編集部
発行者
今成 和美さん
発行所
(株)アクア・ヒューマン・ケア
1943年生まれ。学習院大学卒業、日本社会事業大学研究科修了。神奈川県立精神医療センターせりがや病院心理相談科長をへて、1994年よりアクセス・ヒューマン・ケア取締役研修相談センター所長。
カウンセリングやスーパーバイスを行う
著書に「ドラッグってなんだろう」(岩崎書店)
「職場のアルコール対策110番」(中央労働災害防止協会)
訳書に「こころが安らぐ本」「恋愛依存症の心理分析」(大和書房)など多数。
あとがき含め140ページほどの読みやすく、難しい専門用語などもないのと、体験された方々の
なぜもえつきになったのかなども、細かな解説とはさみ説明された本ですのでとても読みやすく理解しやすい内容でした。
こうして読んで思うと、やはり、まじめにお仕事された方々が症状を発症していることがよくわかります。
例えば医療関係、看護婦、看護師、営業、通訳、教師、組合役員、公務員、証券マン、ソーシャルワーカー、施設職員
まじめに真剣に取り組まれる仕事が多い印象です
その中でもやはり肩の力が抜けない方々に多いのかなと、ご本人の思考が力抜けない事により影響するのも事実のようです。
ではどのような影響や思考がそうさせるのか
読み進めていきたいと思います。
もえつきるとは…
一体なにが燃え尽きるのでしょうか
看護婦
「友達は結婚したり、出産や育児で忙しいようです。私は、将来について何も浮かんでこないんです。なんだか、どうでもよくなっちゃて…
私の中の「何か」が抜けてしまった感じです。」
もと施設職員
「一言で言えば「自己肯定感」だった
あの時、私の根源的な何か、自分にOKという力が壊れたのだ。新米の私は施設の子供たちに振り回され、仕事に行くのがつらくなり、無力感にさいなまれていた。その中で、思ってもみなかった感情が芽生えたことに打ちのめされた。
子供たちを憎んでいる自分の感情。子供が好きで選んだはずの職業だったのに…
自分では気づかない間に抱え込み、いつの間にか「もえつき」に掛かる印象ですよね。
ここに注目し話は進みます。
ハーバート・フロウデンバーガー
精力的に仕事をしていたソーシャルワーカー達が急にもえつきたように意欲を失う現象に注目し、『バーンアウト(もえつき)症候群』と名づけ
この現象を引き起こす心理要因や、もえつきから回復についての観察を深めていきます
一方、社会心理学者
クリスティーナ・マスラック
「長期にわたり援助活動を行う過程で精神活力を過度に要求されたために起こる、心身の消耗と感情の枯渇を主張する症候群」と定義し、対人関係職への大規模な調査を行いました。
こうした実証的研究から、もえつきを防ぐ支援システムを提唱しています。
著者はあることに気づきます
もえつきていくもの、それは、自分にはこの世界の中でやっていくだけの力がある、という
「自己効力感」。そして、自分は自分で良いのだ、という
「自己肯定感」いずれも。人生を歩んでいくための大切な足がかり。
だからこそ、もえつきが進行していったときの破壊力は大きいのではと。
ではなぜここに至るまで人は頑張ってしまうのか
まじめな方がどうしても抜け出せない思考として、この様な枠にはまってしうのか
枠にはまる思考とは、それはこのような内容でした
自分がもえつきそうになっていることを、自分は認めたくない。もえつきとは「敗北」であり、人間的に「弱い」ことであり、自分の価値を失ったも同然だ、と思ってしまうからです。
社会的には元気で頑張って活動を続けている人が良いのだという価値観が存在します。
家庭の中でも、働き者「よい主婦」「よい嫁」教育熱心な「よい親」、明るくて何事にも努力する「よい子」という基準があり、だれも負けを認めたくない状況となります。
無理なプレッシャが意識無く掛かっていると気づくことが大切です、自分を否定したり責めたりする必要はありません「どこかに無理があったのだ」と認めればいいのです。
一旦立ち止まり十分休みをとること
無理が自然に掛かって進めてしまうと自分を破壊し回復に時間が掛かってしまいます。
早く認め、失うものを少なくしてしまいましょう。
もえつきは、ストレス反応のひとつ、いわば
「異常な状況に対する正常な反応」です。
精神力や能力の程度とは関係ありません。
ストレスフルな状況の中におかれて、そのストレスを軽減できずにがんばり続ければ、もえつきを起こします。
もえつきからの回復に必要なのは
これが「状況からいって当然の反応だったのだ」と心から納得すること
自分を責めたり、恥ずかしく思ったりする必要はないのです。
もえつきからの回復は、繰り返し繰り返し、自分を受け入れることでもあります。
⭐️ココポイント!
・今までの自分を否定しなくていいこと
・罪悪感に苦しまなくていいこと
・今はゆっくり休んでいいこと
・自分のすきなことをして、自分のために時間を使っていいこと
これを何度でも自分に教えてあげることです。
もえつきを引き起こす三つの要素
・手を抜けない大変な状況が続く
・いくら頑張っても報われない
・使命感や責任感、思い入れが強い
必ずしもこれが絶対条件というわけではありませんがこの三つがそろうと、もえつきのプロセスに入る危険が非常に大きくなります。
・手を抜けない大変な状況が続く
かかえられる容量をこえた仕事や責任がふりかかっていて、体や心を休める余裕が持てない状況が続くとき
子供の世話がある中に家事や育児、仕事に追われ仕事でも責任ある状況などです。
・いくらがんばっても報われない
仕事で努力して結果を出そうとして頑張っても評価されない、逆に怒られる。
子供の反抗期が強く出て、食事や掃除など頑張っていても評価されず、反抗的な態度や暴言が毎日繰り返される
どこがゴールかわからない状態ですよね
これでは消耗しいつもえつきてもおかしくない状態です。
この人はどこまで自分の味方になってくれるのかと、わざと無理を言って反応をみるような
「ためし行動」をされることもあります
周囲からですぎたことを批判せれたり、ちょっとしたミスをつつかれることもあります
人との関係は理不尽なことがつきものです。けれども、こうした悪条件が重なって、あちらもこちらもうまくいかず、一人で空回りして達成感が得られない状態が長く続くと、もえつきの危険が高くなります。ここでも孤独ということが大きな特徴です
・使命感や責任感、思い入れが強い
自分がやならければ誰がやるんだ。
苦しんでる人をなんとか助けなければならない
弱い立場の人を守らなければならない
不正は正さなければならない
途中で投げ出してはならない
つらくても逃げ出さず最後まで頑張らなければならない
このように強い使命感・責任感や正義感はもえつきの背景のひとつとなります
この活動こそ自分をかける意義がある、この仕事を通して自分を表現するのだ、自分にしかできないことをやりたい
といった思い入れも、状況がまずくなると、もえつきを引き起こす一因となります。
「単なる仕事」「ほどほどにやればいい」と割り切ってたら、もえつきはおこらないのです
ここまで上げた三つの条件がそろうと
手を抜けない大変な状況の中におかれ、必死に頑張っているのに報われることがない。努力して耐え抜いたあげくに、気づいてみると周囲からそっぽを向かれ、独立している…
こうなればもえつきて当然でです。
ストレスの耐久力がないから、もえつきるわけではないのです。
むしろ
あまりに理不尽で過酷な状況の中を、燃え尽きるほどまでに耐え続けてしまった、ということに注目すべきだと思います。
私がここまで感じた気づきとまとめです
やはりまじめに取り組まれ真っ直ぐに受け止められる方が多い印象です。
子供の頃からまじめ、努力、活発、点数の結果、こういったことに評価が存在し、その評価に対しての反応で子供は、どうすれば親が喜んでくれるのか、親との距離をはかり、こどもなりに「よい子」を見つける。
息の抜き方が不真面目と思って育た子供は、親が喜ぶまじめな職につき、人を支えまっすぐに休憩取らず進み疲れてしまう
対策としては
ゆっくり考え、自分を認め、見直し、息を抜くことの罪悪感を忘れ、もえつきになりかかっていると早めに気づく。
繰り返し自分を認め、許し、休憩もしっかりとる。
⭐️ココポイント!でもありましたよね(^_^)
こうしたことが大切であると思いました
皆様もご自身を第三の視点で見てください
想像してくださいね
今、ご自身が今ストレスを受けています
天井からその姿をみるイメージです
客観的な視点ですね、その自分にアドバイスするとしたらどんな声をかけてあげますか?
親友だと思って声をかけるイメージで話しかけてあげて下さい。
これだけでもスッと力らが抜けていく感覚があるかと思います。
少しブログとしては長くなってしまいましたので今回はここまでとさせて戴きます。
大切に感じたことをまとめるって本当に難しいです(^_^;)
どうしてもコピペに近くなることと、サクッとまとめたいけどあれも、これもと大切に感じてしまうのでなかなか難しいですね(^_^;)
でも、小読書として読んでいただければ嬉しいです(^_^)
結構大切な内容が本の後半に書かれていましたので
次回をお楽しみに(^_^)
それでは( ^_^)/~~~
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