レジリエンス入門 読了①

レジリエンス入門

折れない心のつくり方

著者  内田和俊さん

出版  ちくまプリマー新書

 

落ち込みを正常に戻す力「レジリエンス」を

メンタルフルネス、ストレス耐性、心の自然治癒力

を高めることでレジリエンスを高められる内容になります。

約2900字のまとめとなり少し長いかと思います。

ゆっくり時にお読み下さい(^_^)

 

 

1968年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業

SYPシステム設定ビジネスコーチとして、また人材育成コンサルタントとして、主に企業幹部社員を対象とした社員研修やコンサルティングを実施。1年で約1万人集合研修、500人に個人セッションを行っている。

著書に「仕事耳を鍛える」ちくま新書

「最強のチームのつくり方」日経ビジネス文庫

「ちょっとした言葉グセを直すだけで、あなたの人生は変えられる!」東洋経済新方社

「あなたを邪魔する壁がちいさくなる方法」大和書房など

幅広く活躍されている

 

 

レジリエンスとは

物理学用語としてのストレスは「外圧による歪み」という意味

それに対し「レジリエンス」は「その歪みを跳ね返す力」となる

落ち込み気味な気分を正常に戻す力「レジリエンス

なにか大きなチャンスがあり尻込みしているのをそっと優しく背中を押してくれるのもレジリエンス

 

心理学用語でのレジリエンス

「精神回復力」「復元力」「心の弾力性」

環境やトラブルを乗り越えたり強いストレスに対応することが出来る精神力の事

 

「メンタルフルネス」「ストレス耐性」「心の自然治癒力」が重要とされる

メンタルフルネスは今ここに集中し注意の向きをコントロールする

自然治癒力とは生体が本来もつ防御、免疫機構などによって病気が治る事を言う。

つまり、今の自分に集中し、ストレスへの耐性を利用し、自分たちの本来の防御力と免疫力により

ストレスの歪みを跳ね返す力を高める内容となる

 

特別な力ではなく自然治癒力が高まれば立ち直りが早くなりマイナス感情から回復力向上し

精神安定、集中力、気力積極性、意欲が高まる

自然治癒力は筋肉と同じで

個人差が大きい

鍛えれば強くなる

 

自然治癒力の鍛え方

自然治癒力を筋肉の鍛え方と同じとすると、

自然治癒力は筋肉なのか?ではなく、それは「心」

 

では心を鍛えるの、心とはどこにあるのか

具体的には大脳辺縁系前頭前野にあり

緊張で心臓が早くなり心は心臓と思われがちだが

脳にある

具体的には「大脳辺縁系」「前頭前野」にある

 

鍛える部分が分かれば鍛えるだけ

「脳を鍛える=勉強する」ではなく

ここで言うレジリエンスを高める脳の鍛え方は

知識を増やすのではなく「視点」を増やす

 

ではどういった視点なのか

心理学で有名な「エリスのABC理論

A「出来事」B「信念」C「結果」ここでの解釈は

A「出来事」

B「考え方のクセ」「物事のとらえ方」

「出来事に対する解釈」

C「気分や感情」と解釈する

つまり

A出来事→B考え方のクセ→C気分や感情

となる

 

出来事発生し、考え方のクセで解釈フィルターを通り、気分や感情に変換される

 

「思考」「感情」「行動」

エリスのABCではこの思考と感情の説明となるが

行動は、この感情により発生する

感情は例えば、極端なみじかな人の死ではない限りまず思考を通り考えのクセを通ってから気分や感情になり行動になる

 

要するに考え方のクセが影響し行動が変わる

 

テストで点が悪いA出来事

 

勉強頑張ったのにB解釈フィルター、考え方のクセ

 

ショックだな、辛いなC感情や気分

 

このエリスABCが発生した後が重要となる

 

Cの気分や感情は変えることが出来ず

変えられるのは、思考と行動のみとなる

思考の視点を変える事により物事の見方や角度を変え受け止め方を変え長所を探し考え方のクセをつける。

思考と行動は変えられる

Cの気分や感情は直接変えられないが間接的に変えることができる

視点を変え、思考の解釈のフィルターを変えると

気分や感情は変えられる

Cの気分や感情は直接変えることはできないがそこからの行動は変えられる為、思考と行動にエネルギーを注ぐ。

テストの点数低くて辛いなショックだなC感情や気分

が発生したらその後が重要

 

・ショックだなC→やっても無駄だゲームしよう(行動と思考考え方のクセ)

 

・ショックだなC→つぎは乗り越えてみせる!やってやる!(行動、思考考え方のクセ)

行動は変えられる、ここに力を注ぐ

思考、考え方のクセと行動を変える。

 

 

ストレスは悪者ではない調査

1998年アメリカでストレスに関する調査

・この1年でどのくらいのストレスを感じたか

・ストレスは健康に悪いと思うか

を聞き。28753人に対し8年間の追跡調査を行った

4つのグループに分け

 

A ストレスが少なく、ストレスが健康に悪いものではないと考える人たち

B ストレスが少なく、ストレスは健康に悪いものだと考える人たち

Cストレスは多かったものの、ストレスは悪いものではないと考える人たち

D ストレスが多くなおかつストレスは健康に悪い物だと考える人たち

8年の追跡調査の結果、脂肪してしまった人の人数を調べた

死亡率が多い順に、D、B、A、Cとなった

「ストレスは悪い」と思い込まない限り致命的なダメージはないと言える

 

ストレス学説の創業者、生理学者ハンス・セリエは

「ストレスは人生のスパイスだ」と言っている

多すぎても食べられない、少な過ぎると味気なく食べにくい。

適度なスパイスがきいた食事はその香りが食欲をそそり、消化にもいいし美味しい。

過度なストレスは体にも悪影響を及ぼし、一方で少なすぎるストレスも決して好ましいものではない

適度なストレスが心身ともに強くしてくれる

 

 

ここまでで約70ページ、2章までの内容となります。

3章の

レジリエンスの弱めてしまう考え方67ページ

4章の

レジリエンスを高める処方箋137ページ

といった内容になります。

 

私の気づきは特にこの前半の1章と2章に固まっていました

 

エリスのABCにより

A出来事

B考え方のクセ、物事のとらえ方、出来事にたいする解釈。解釈フィルター(思考)

C感情や気分

次に行動と繋がる。

思考と行動にエネルギーを注ぐ

ストレスは多いがストレスを悪いものだと思わない

 

歪みを跳ね返す力はこうした自分の脳にもともと存在するものを、思考や行動を変えることによってレジリエンスが活かせるのだと学びました。

これまで読書や情報でインプットして来たことと近いものがあるかと思いました

 

やはり普段の思っている、いいこと、いい思考、いいことはいい、などに集点をあてるのはこの本からも改めて実感し確信になります。

 

3章と4章はまた後ほどまとめと感想を書きたいと思います。

 

とてもいい本ですので是非手にとって読んで欲しいです、そして自分の大切な人にアウトプットしてその本をプレゼントする事をおすすめいたします。

私はこの本をもう一冊買って妹にあげました

子供には自分の本とこのブログを読んでもらおうと思います。